第58回日本先天異常学会学術集会

会期:2018年7月27日(金)~29日(日) 会場:ベルサール新宿グランド コンファレンスセンター5階 会長:沼部博直(東京医科大学病院 遺伝子診療センター)

会長挨拶

会長:沼部博直

会長挨拶

 第58回日本先天異常学会学術集会を2018年7月27日から29日までの3日間の会期で開催させていただくにあたり,ご挨拶を申し上げます.東京医科大学が本学会学術集会を開催させていただくのは今回が初めてのことであり,大変光栄に感じております.あいにく,東京医科大学病院は来年7月の竣工を目指して新病院を建設中であり,会場は近隣のベルサール新宿グランド コンファレンスセンター5階のフロアを使用することとなりました.

 近年,先天異常の成因が分子遺伝学的あるいは環境疫学的に次々と明らかになる中,それらの成因が必ずしも疾患や症状だけではなく,さまざまなヒトの形態や形質にも関わっていることが分かってきました.このようなヒトの多様性を示す言葉が「バリアント」であり,先天異常はこのバリアントの一部と考えられるようになりました.

 本学術集会ではこの「バリアントとしての先天異常」をテーマに,網羅的なヒトゲノム解析をはじめとするゲノム医科学や染色体の詳細かつダイナミックな解析を実現している細胞遺伝学の最先端の知識についてのご講演をいただく予定です.また,さまざまな先天異常症候群のあるご本人やご家族の立場からのお話を,それぞれの疾患に精通された臨床遺伝医の先生方の解説とともに拝聴するためのシンポジウムを企画いたしました.また,関心の高い汎用薬催奇形性セミナーも,薬剤師の方々が参加しやすい日曜日の午後に企画しております.

 今回の学術集会はプログラム間に余裕を持たせましたので,会員の皆様の交流を深める時間も十分にあるのではないかと思います.皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます.どうか新宿副都心での有意義な3日間をお過ごし下さい.

2018年1月
第58回日本先天異常学会学術集会
会長 沼部 博直
東京医科大学病院 遺伝子診療センター

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